グレンファークラス１２年

ハイ！OKKAです！

今回紹介する「ハイボールにおすすめのウイスキー」は、マッカランよりもずっとリーズナブルにシェリー樽熟成の魅力を堪能できるシングルモルト！

「グレンファークラス１２年」です！

これをハイボールにすると…！

クリーミーな口当たりで、カラメルのような甘味と甘酸っぱいレーズンのフルーティーさを味わえる、ドライ＆ビターでスパイシーなハイボール！

になります！

「グレンファークラス１２年」を造っているグレンファークラス蒸溜所は、スコットランドの北東、スペイサイド地方にあります。

「Glenfarclas(グレンファークラス)」はゲール語で『緑の草の谷間』という意味。その名の通り、蒸溜所の周りは緑の草原に囲まれています。

グレンファークラス蒸留所が創立されたのは1836年。しかし、これは書類上の創立年で、1791年の絵画にすでに蒸溜所が書かれていることから、実際はもっと古くから稼働していたと考えられています。

その後、1865年に創業者であるロバート・ヘイが亡くなり、蒸留所は地元の農家であるジョン・グラントと、その息子のジョージの所有となります。
その後、経営が安定するまで、グレンリベットの創業者の息子であるジョン・スミスに業務を委任するということもありましたが、1870年から現在に至るまで、グラント家によって経営が継続されています。
１５０年以上にわたって家族経営されている蒸溜所は他に「グレンフィディック蒸溜所」がありますが、世界全体で見てもかなり希少だと言えます。

グレンファークラス蒸溜所の特徴は次の３つ。

１つ目は、熟成にはすべてシェリー樽を使用しているということ。
それも、スペインのアンダルシア地方で「オロロソシェリー酒」の熟成に使われたものを使用しています。

２つ目は、蒸溜に使うポットスチルがスコットランド最大級だということ。
グレンファークラス蒸溜所は合計６基のポットスチルを使用しており、初留用のウォッシュスチル(容量29600リットル)が3基、再溜用のスピリットスチル(容量25000リットル)が３基という構成です。

同じスペイサイド地方にあるグレンフィディックと比べてみると、ウォッシュスチルは9000リットルで、スピリットスチルが4500リットルですので、グレンファークラスのポットスチルがいかに大きいかわかると思います。

そして３つ目は、ガス直火による加熱で、蒸溜を行っていること。
コストの低い間接加熱も試したのそうですが、この方法ではどうしてもグレンファークラスの求めるウイスキーが作れなかったということで、昔から受け継いできた方法を今でも守り続けています。

こうした特徴が、グレンファークラスの芳醇でフルーティーな味わいを作り上げているということなんですね。

さっそく飲んでいきましょう！

まずは香りから。

まず感じるのは干しブドウやドライフルーツの香り。さらに、ストロベリージャムのような甘酸っぱいフルーティーな香りもします。
そこに蜂蜜の甘い香りも加わりますが、甘いだけではなく、樽由来のウッディな香りも感じます。
これはいい香りですね～。

ストレートで飲んでみます。

口当たりはかなりクリーミーな感じ。カラメルのような甘くてほろ苦い味や、レーズンの甘酸っぱい風味が舌の上に広がります。
その後に、蜂蜜の甘味も広がっていきます。
でも、香りからイメージするほどには甘くはないですね。ちょうどいい甘味という感じです。

シェリー樽熟成のウイスキーによくある、ゴムっぽい感じはほとんどないですね。
余韻は、ウッディなほろ苦さと、シナモンやジンジャーのようなスパイシー感がわりと長めに残ります。これは美味いですね～。

いよいよハイボールにしてみます！

炭酸で割っても、香りはかなり甘めでフルーティーです。

飲んでみると、口当たりはなめらかでクリーミー。
カラメルのような甘くてほろ苦い風味と、レーズンの甘酸っぱいフルーティーさが口の中に広がります。
でも、甘すぎるということはなく、けっこうドライでビターな感じ。

後口にスパイシーな風味も残り、これはめっちゃ美味いですね！

香りがかなり甘いので、ちょっと食事に合わせるのは難しいかもですが、ドライフルーツをつまみながら飲むとかなりいいんじゃないかと思いました！

また、価格も１００％シェリー樽の１２年熟成で、６０００円前後というのはかなりリーズナブルだと思います。マッカランなら１万円前後、グレンドロナックでも７０００円前後しますので…。
（でも、数年前は４０００円前後で買えたんだよなあ…最近の価格上昇が恨めしい…。）

おすすめ度は★★★★★★★★星８つでした！