サントリー 山崎 NA(ノンエイジ)

おすすめウイスキー

ハイ!OKKAです!
今回紹介する「ハイボールにおすすめのウイスキー」は「サントリー 山崎NA(ノンエイジ)」
おそらく「日本で一番有名なシングルモルト」です!

これをハイボールにすると…!

バニラ&レーズンの甘味と香木のような独特の香り、ダークチョコのほろ苦さと熟成されたウッディ感が味わえるリッチなハイボール!

になります!

サントリー山崎NA情報
原産国 日本
アルコール度数 43度
内容量 700ml
原材料名 モルト
蒸溜所 山崎蒸溜所
価格 税込み12000~15000円程度(2022・12現在)
売っている所 酒類量販店(たまにしかない)・ネットショップ

「山崎」を造っているのはもちろん、大阪府島本町にある「山崎蒸溜所」
ラベルにもあるように、1923年に建てられた日本で最初の本格的なウイスキー蒸溜所です。

ここに蒸溜所を建てたのは、サントリー創業者の鳥居信治郎氏と、当時サントリーに勤めていたニッカ創業者の竹鶴政孝氏(マッサン)。ジャパニーズウイスキーの歴史はここから始まったといっても過言ではないですね。

https://www.1shot.tw/より引用

でも、実はマッサンが本当にウイスキー造りをしたかったのは、スコットランドの気候によく似た北海道の地。その後の余市蒸溜所がマッサンの理想とする蒸溜所なんですね。

じゃあ、なぜ山崎に建てられたかというと、その理由は3つあります。
1つ目は「水と気候」
山崎は、古くから名水の地として知られており、万葉の歌にも詠まれた水生野(みなせの)と言われる名水の里なんですね。あの千利休もこの地の水を愛し、秀吉のために茶室「待庵」を構えたほどです。
また、周りを森と川に囲まれているので、1年を通して湿度が高く、ウイスキーの熟成に適していると考えられたのです。

…というのが、公式HPにもある表向きの理由ですね。

2つ目と3つ目は「ウイスキーを造って売る」というビジネス的な観点からの理由です。

2つ目の理由は「工場見学ができないのでは客がつかない。見学しやすいように、できるだけ都市部に近い場所に建てたほうがよい」から。

3つ目の理由は「北海道では輸送に難がある。ウイスキーを売るのは主に都市部なので、大阪に近い場所がいい」から。

この2つはもちろん、鳥井信治郎氏の考えです。これはビジネスマンとしては当然の発想ですね。

とりあえず、大阪在住のOKKAとしては、「山崎蒸溜所が近くでよかった」と思います!

さて、その山崎蒸溜所で本格的なシングルモルトを造ろうと決意したのは、2代目社長でもありマスターブレンダーでもあった佐治敬三氏。
1980年代に入り、高度成長時代がピークを迎えたとき、敬三氏は「価値観が多様化する時代には、個性の強いシングルモルトが好まれる」と考えたんですね。

佐治敬三氏
公益財団法人サントリー生命科学財団 (sunbor.or.jp)より引用

そして、当時のチーフブレンダー佐藤乾氏と協力し、数え切れないほどの原酒をテイスティングし、理想の味わいを追求しました。
こうして1984年3月14日、シングルモルトウイスキー「山崎」が誕生したのです。

ちなみに、ラベルの「山崎」の文字も、佐治敬三氏の手によるもの。
「崎」の右側の「つくり」の部分が、サントリーの前身「寿屋」の「寿」になっています。

「山崎」の特徴は、
「様々な形状のポットスチルで原酒を造っている」
「その原酒をバーボン樽・シェリー樽・パンチョン樽・ワイン樽・ミズナラ樽などの多彩な樽で熟成している」

というところ。特に、一つのシングルモルトにこれだけ多彩な樽を使用するというのは、世界的に見てもかなり珍しいそうです。

だからこそ、年数表記のないNA(ノンエイジ)でも重層的な味わいになるんですね。

さっそく飲んでいきましょう!

まずは香りから。

まず、レーズンやドライフルーツのようなフルーティーな香りがしますね。
さらに、チョコレートとバニラの甘い香りも追いかけてきます。
ゆっくり嗅ぐと、ちょっとお香のような香りもしてきます。これはおそらくミズナラ樽由来ですね。
うーん、いい香りですね~。

ストレートで飲んでみます。

まず口の中に広がるのは、バニラ&レーズンのような甘さ。
冷たくはないですが、ラムレーズンのアイスのような味わいです。さらにダークチョコのような、心地よいほろ苦さがやってきます。
余韻はかなりウッディな感じ。ノンエイジにしてはけっこう熟成感もあります。
あと、やはりお香のような香りもありますね。これがいいアクセントになっています。

いよいよハイボールにしてみます!

ミズナラ香を感じたいので、ちょっと濃い目に作りました。1:3くらいかな。
レーズンのようなフルーティーな香り、バニラの甘い香りの奥に、香木のようなミズナラ樽由来の香りもちょっと感じます。

飲んでみると、まずバニラの甘さが口に広がり、レーズンの香りが鼻から抜けていきます。その後に、ダークチョコのようなほろ苦さが残ります。
ふんわりと香木の香りもありますね~。
後口は樽由来のウッディな感じが残り、ノンエイジとしてはかなり飲みごたえのあるリッチなハイボールですね!

ロックやストレートの方が、山崎本来の味をよく感じることができるのでおすすめですが、ハイボールもやっぱり美味いですね~。
どんな飲み方で飲んでも美味いと思います。

これが希望小売価格(税込み4980円)で買えたら最高なんですが…。
やはり白州と同じく…いや、白州以上に手に入りにくいですね…。
ネットの価格は2022・12現在、12000~15000円程度。約3倍の値段がついています。
やはり、さすがにその値段は高すぎかなあ…と個人的には思います。
(OKKAは、「やまや」で7000円弱で入手しました。)

白州と同じく、百貨店や大型スーパー・個人店などで「たまたま」売っているのをゲットするか、コンビニのミニボトルを購入する(これも最近はハードルが高い)しかないですね。
でなければ、バーで飲むかですね。

サントリーが増産体制を整えて、スコッチのシングルモルトのように適正価格で購入できる日が来るのを待つしかないですね。

星9つつけたいところですが、入手難易度がかなり高いので…。
おすすめ度は★★★★★★★★星8つでした!

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