ハイ!OKKAです!
今回紹介する「ハイボールにおすすめのウイスキー」は「サントリー オールド」です!
これをハイボールにすると…!
甘くてフルーティー、1000円台とは思えないほどリッチな「角」よりワンランク上のハイボール!
になりました!
サントリー オールド情報
原産国 日本
アルコール度数 43度
内容量 700ml
原材料名 モルト・グレーン(国内製造)
キーモルト 山崎蒸溜所 シェリー樽原酒
価格 税込み1600~2000円程度(2022・9 現在)
売っている所 一部コンビニ・スーパー・酒類量販店・ネットショップ
オールドが誕生したのは1940年。
サントリーの創業者、鳥井信二郎氏が「日本人の味覚に合った日本独自のウイスキーをつくりたい」という思いから、ボトルデザインを含め、10年の構想期間を経て完成したのが、このオールドでした。
しかし、当時は戦時中だったため、製品はできたものの、発売は許可されず、オールドが日の目を見たのは、10年後の1950年でした。
そこから今年(2022年)で72年。その間、ずっとボトルデザインが変わっていないのがすごいですね。(ラベルの変更は何度もあったようですが)。
真っ黒なボトルは、「漆を塗った漆器をイメージしている」ということです。昔は「ダルマ」なんて呼ばれてましたね。
価格も、初任給が5万円の時代に2500円だったということで、相当な高級品だったようです。今なら1万円くらいということでしょうか。
そんなオールドは「日本人のための、和食にも合うウイスキー」というコンセプトが受けて、高価なウイスキーにもかかわらず、発売以来大人気!
1974(昭和49)年に500万ケースを突破すると、1978(昭和53)年には、ついに1000万ケースの大台に乗り、1980(昭和55)年にはなんと、1240万ケースに達しました。本数にすると約1億5000万本です!
これは、現在の世界ウイスキー市場でも「世界売り上げランクトップ7」に入るくらいの売り上げ。それをほぼ日本市場だけで達成しているということなので、どれだけすごいかわかりますよね。
ちなみに、現在、日本で一番売れているウイスキーである「角瓶」はおよそ300~400万ケースですので、その4倍以上売れていた、ということです。すごい!
でも、それゆえ、増産が間に合わず、スピリッツを混ぜたこともあったらしい…。
これが、「オールド・ショック」と言われている事件です。
1981年、日本消費者連盟が入手したとされるサントリーの内部資料によれば、オールドの成分構成は次の通り。
1981年 オールド成分構成
モルト原酒27.6%
グレンウイスキー45.1%
汲水26.1%
甘味果実酒0.8%
リキュール0.4%
カラメル0.6%
ただし、ここで言うグレンウイスキーのグレンとは、穀物を意味する「グレーン」ではありません。
山崎峡という地名にちなんだ渓谷の「Glen(グレン)」である、というのがサントリー側の言い分でした。
つまり、「グレンウイスキー」と言っているものの、実は「ウイスキー」ではなく、無色透明の穀物アルコール(エタノール)に風味の調整のため1/4ほどのグレーン原酒を加えただけものだったという可能性があるらしいのです。
さらに、ウイスキーらしい甘みを出すため、甘味果実酒やリキュールなどを加えて、風味を整えていたそうです。
そのため、この年代のオールドからは、蒸留酒からは出ないはずの「糖質」が検出されたとか。
そうは言っても、当時も今も、日本の法律上は「ウイスキー」を名乗れるんですけどね…。
(詳しくは別記事で書きますが、法律上は「ウイスキー」が「1割だけ」入っていればOKなのです。個人的には、この法律は変えてほしいと思っています。)
でも、今はもちろん、「モルト」と「グレーン」のみで、しっかりと作っています。
現行オールドのブレンドを担当したブレンダー藤井敬久氏によると、さらに「ウイスキーらしいウイスキー」を目指し、従来からのキーモルトである山崎のシェリー樽原酒を強化したそうですよ。
しかも、日本洋酒酒造組合が2021年4月に運用を始めた「ジャパニーズウイスキーの定義」によると、現行オールドは100%、国内産のウイスキーだそうです。
ジャパニーズウイスキー定義
①原材料は麦芽を必ず使用し、日本国内で採取された水を使用すること
②国内の蒸留所で蒸留すること
③原酒を700リットル以下の木樽に詰め、日本国内で3年以上貯蔵すること
④日本国内で瓶詰めすること
ちゃんと表記にも「国内製造」とあります。それが1000円台で飲めるなんて、めっちゃコスパがいいと感じます!
さっそく飲んでいきましょう!
まずは香りから。
お、けっこうリンゴのようなフルーティーで甘い香りがしますね。あと、バニラや蜂蜜の香りも。その奥に、ちょっぴりウッディな香りももあるような…。
ストレートで飲んでみます。
おー、けっこう甘いですね!まさにリンゴと蜂蜜の感じです!アルコール感もちょっとありますが、あんまり気にならないかな。余韻にほんのりウッディな感じもあります。
喉にすーっと入ってきて、かなり飲みやすいです!
ストレートでも十分いけますね。
いよいよハイボールにしてみます!
うん、香りはやはり「リンゴと蜂蜜」。甘くてフルーティーで、いい香りですね~。
飲んでみても、甘さをしっかり感じます!
蜂蜜の甘さが口の中に広がり、リンゴのようなフルーティーな香りが、炭酸と共に弾けて、鼻から抜けていきます。
これは美味いですね~。
甘さの後には、樽由来と思われる、ちょっとほろ苦い感じがきます。
余韻は、この価格帯のハイボールにしては長め。ちょっと「山崎」感もあって、かなりリッチですね。
「角瓶」も美味いですが、「オールド」はワンランク上、という感じがします!
これが1000円台で飲めるなんて…かなりコスパがいいと思います!
「昔、バブル期のおっさんが飲んでいた」というイメージのためか、あまり若い人には売れていない感じがしますが、これを飲まないのはもったいない!
ウイスキー初心者の方にも超おすすめできる一本です!まだ飲んだことがない人はぜひ!
おすすめ度は★★★★★★★★★星9つでした!
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