アードベッグ１０年

ハイ、OKKAです！

今回紹介するの「ハイボールにおすすめのウイスキー」は、世界中にファンを持つ、アイラ島のスモーキーなシングルモルト！

「アードベッグ１０年」です！

これをハイボールにすると…。

蜂蜜とバニラの甘味、ヨード香の混ざったスモーキーフレーバーに磯の香り、オレンジのような柑橘感とスパイシーな風味を感じる激ウマハイボール！

になります！

２０２３年現在、アイラ島で稼働している蒸溜所は９か所。今後建設・蒸溜予定も含めると１２か所あるそうです。

その中でも、アードベッグ蒸溜所はかなり歴史のある蒸溜所です。
創業は１８１５年。ラフロイグ蒸溜所の創業と同じ年で、ボウモア蒸溜所に次いでアイラ島で２番目に歴史ある蒸溜所なんですね。
場所はアイラ島の南端の海岸沿いで、東からアードベッグ蒸留所、ラガヴーリン蒸留所、ラフロイグ蒸留所と、アイラ島を代表する３蒸留所が並ぶように建設されています。
これらの3蒸留所は教会の教区が同じことから「キルダルトン3兄弟」と呼ばれています。

その「キルダルトン3兄弟」の中でもアードベッグ蒸留所は、実は経営が非常に苦しく、ウイスキー不況も相まって1981年に一度閉鎖されてしまいます。

１９８９年には断続的に蒸溜を再開するなど、様々な努力をするものの、なかなか上手くいかず、設備の老朽化が進んでいたこともあり、１９９８年には再び閉鎖。そしてたったの約13億円で売りに出されてしまいます。

しかし、この売却が蒸溜所の運命を変えます。購入したのはグレンモーレンジィー社。
グレンモーレンジィー社のウイスキーのノウハウと、そのオーナーであるルイヴィトン社によってブランディングのテコ入れが行われ、アイラ島のみならず、スコットランドを代表するシングルモルトとして、一躍有名になります。
今では、「アードベギャン」と呼ばれる熱狂的なファンも多くなり、限定品を出せばあっという間に売り切れるほどの人気の蒸溜所となりました。

「ウィービースティー」「ウーガダール」「コリーヴレッカン」など、様々なラインナップがありますが、その中でも「１０年」はアードベッグ蒸溜所を代表するシングルモルトです。

公式HPにも「究極のアイラモルト」という記載がありますし、2008年にはワールド・ウィスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。アードベッグ復活のきっかけとなった１本。まさにフラッグシップと言えますね。

熟成にはファーストフィルとセカンドフィルのバーボン樽を使用。
ピートの強さを表すフェノール値は５５ppmです。ボウモア１２年が２５ppm、ラフロイグ１０年が５０ppmと言われていますので、かなりスモーキーだということが数値からも分かりますね。

さっそく飲んでいきましょう！

まずは香りから。

まず感じるのは正露丸のようなピート臭。木を燻したようなスモーキーさも感じます。でも、それと同時に、蜂蜜やバニラの甘い香りも漂ってきます。
（慣れてくると、ピート臭よりもこの甘い香りの方をより強く感じ取れるようになります。こうなるとアードベッグの虜ですね…。）
その奥に、オレンジのような柑橘系の香りも感じます。
慣れない人は苦手でしょうが、慣れるとこれがめっちゃいい香りに感じるんですよね。

ストレートで飲んでみます。

口の中に広がるのは蜂蜜とバニラの甘味。他のアイラモルトと比べても、かなり甘味が強い感じですね。
その後、鼻からヨード香とスモーキーフレーバーがふわっと抜けていきます。磯っぽい香りもしますね。
コーヒーのようなほろ苦さ、オレンジのような柑橘感もありますね。
余韻は麦芽の甘味と、シナモンのようなスパイシーさが口の中に残ります。
思ったよりもライトで飲みやすい感じ。これは美味いですね～。

いよいよハイボールにしてみます！

香りはバニラ＆スモーキー。ヨード香はストレートより穏やかになりますが、しっかり感じます。
飲んでみると、蜂蜜とバニラの甘味が口の中に広がり、その後にオレンジの甘酸っぱくて爽やかな柑橘感を感じます。
やはり磯っぽい感じもあり、ちょっと出汁感もありますね。これもまた良し！
ふわっと鼻から抜けていくスモーキーフレーバーがいい感じ！
余韻は麦芽のコクとほんのりスパイシーで、これはめっちゃ美味いですね！！

フェノール値はラフロイグより上ですが、実際に飲むと、アードベッグの方が飲みやすく感じました。やはり、甘味が強めなのがいい感じですね。合わせるならやはり肉料理かな。出汁っぽい感じもあるので、焼き魚なんかも合いそうですね。

もちろん、かなりスモーキーなので、飲む人を選ぶとは思いますが、ハイボールなら意外と初心者でもいけるんじゃないかと思います。

とにかく、一度は飲んでほしい１本です！

おすすめ度は★★★★★★★★★星９つでした！