グレンモーレンジィ４種類　ハイボール飲み比べ！

ハイ！OKKAです。
さまざまな樽を使い、追加熟成させることで独特の味わいのシングルモルトを生み出している「樽のパイオニア」といえば「グレンモーレンジィ」！

今回はそんな「グレンモーレンジィ」４種類をハイボールで飲み比べていきます！

その４種類がこちら！
左から「オリジナル１０年」「ラサンタ１２年」「キンタルバン１４年」「ネクタードール」です！
※「オリジナル１０年」「ラサンタ１２年」「キンタルバン１４年」は旧ラベルです。でも新ラベルよりこっちのデザインの方が好きなんだよなあ…。

まずは基本の「オリジナル１０年」から。

バーボン樽のみで熟成されています。この「オリジナル」を別の樽で追加熟成させることで、「ラサンタ」「キンタルバン」「ネクタードール」などが造られているそうですよ。

一口飲むと…これは美味い！
ほんのりとオレンジの香りが炭酸と共に弾け、蜂蜜の甘い香りと共に、ふわっと鼻腔に広がります。
ストレートよりも、柑橘の感じが引き出されているように思います。
飲んでみると、とっても爽やかで甘みのあるハイボールになります。
さらに麦芽の香りと甘みもありますね。

余韻にはほんのりと、樽由来のウッディな感じが残りますが、これも爽やかにすーっと消えていきます。なんか上品な感じ。いいですねえ。
比率は公式によると１：３くらいがいいみたいですね。ちょっと濃い目。確かにこの方が、オレンジの感じが良く出ますね！

これは魚介を使ったイタリアンに合わせたいですね！魚介系のパスタや、アクアパッツァなどに合うと思います！

続いて「ラサンタ１２年」！

バーボン樽で10年熟成した後、オロロソとペドロヒメネスの２種類のシェリー樽でで2年間後熟したもの。オロロソは辛口、ペドロヒメネスは甘口のシェリー酒です。
ちなみに「ラサンタ」とはゲール語で「情熱、温かさ」を意味しています。

ベリー系のフルーティーな香りは、炭酸で割ってもしっかり感じることができます。

飲んでみると、ベリーの香りがふわっと鼻に抜け、そのあとにオレンジのような柑橘系の香りも感じます。
カラメルの甘味が舌の上に広がり、飲んだ後はビターチョコのほろ苦さがほんのりと残ります。ちょっとナッツ系の香ばしさや、スパイシーな感じもあるかな。
シェリー系ウイスキーのハイボールにありがちな、渋味やゴムっぽさはほとんど感じませんね。
これは美味いです！

甘口でリッチ、しっかり飲みごたえもあります。食中酒というよりは食後にゆっくり飲みたい感じですね。おつまみをつけるとしたらナッツかな。

もちろん、ストレートやロックでも美味いので、その場合はビターチョコと合わせるとめっちゃ美味いと思います！

次は「キンタルバン１４年」！

「オリジナル１０年」をベースに、ポルトガルの酒精強化ワイン（アルコール度数を高めにしたワイン）である、ルビーポートワインの樽でなんと４年間も追加熟成させたものだそうです。

ちなみに「キンタルバン」は「キンタ・ルバン」と切って読むのが正しい読み方。
「キンタ（Quinta）」はポルトガル語で「ワイナリー」、つまりワインの製造所のことで、「ルバンRuban」はゲール語で「ルビー」を意味します。

ハイボールにすると、ストレートよりは弱くなりますが、メープルシロップの甘い香りとドライフルーツの香りをほんのり感じます。

飲んでみると、炭酸と一緒に、メープルシロップの甘味、ドライフルーツの酸味がぶわっと口の中に広がります。かなり濃厚な味わいで、若干酸味を強めに感じますね。後口にはダークチョコのようなほろ苦さが残って、いい感じです。
ちょっとタンニンの渋味も感じますが、それほど強くはありません。
なんか高級なハイボールを飲んでるなあ、という感じになりますね～。美味いです！
爽やかでごくごく飲めるというよりは、深い味わいでゆったりと飲みたいハイボールですね。

ラストは「ネクタードール」！

高級貴腐ワイン（貴腐ワインとは、貴腐菌という特殊なカビが付いたブドウで造られたワインのこと）の「ソーテルヌワイン」の樽で追加熟成されたシングルモルトです。

ちなみに、「ネクタードール」とは、ゲール語で「黄金の神の美酒」という意味。

炭酸の弾ける泡とともに、ふわっと桃やマスカットのフルーティーな香りがしてきます。

飲んでみると、口当たりはとっても爽やかでなめらか。口の中に蜂蜜・桃・マスカットの甘さが広がり、レモンパイのような柑橘デザートの味わいもありますね。めっちゃ美味いです！

とっても上品なハイボールですが、薄いわけではなく、しっかりとコクや飲みごたえも感じます。
「めっちゃいいハイボールを飲んでするなあ…。」というリッチで幸せな気分に浸ることができますね。
食後のデザート感覚で、ゆっくり味わいたいハイボールです！

4本を飲み比べてみた感想はこんな感じ。

「オリジナル１０年」は、さすがにグレンモーレンジィの基礎となるウイスキーだけあって、値段以上の味わい。
ハイボールにしても、しっかり柑橘の感じや麦芽のコク、樽感を感じます。ウイスキー初心者が飲んでも美味い一本ですね。
もちろん、ストレートやロックでも美味いので、もうこれだけ持っていたらいいような気もします！

「ラサンタ１２年」はシェリー好きにはぜひ飲んでほしい１本。
さらに、シェリー系のハイボールによくあるゴム感や渋味などのネガティブな風味をほぼ感じないのもいいですね。
値段はオリジナルに比べるとかなり上がりますが、その価値はあると思います。

「キンタルバン１４年」は、１４年以上のモルトを使っているだけあって、熟成感を感じます。
この４本の中ではかなり個性的なので、飲む人を選ぶところもあると思いますが、ルビーポートカスクフィニッシュのウイスキーはあまり見かけないので、一度は飲んでほしいウイスキーですね。
ただ、ハイボールにするとちょっと渋味を感じるところが苦手な人もいるかも。

「ネクタードール」はとっても上品でフルーティー。フルーティー好きにはたまらない１本ですね。
これも価格は高めなのですが、ソーテルヌカスクフィニッシュもかなりレアなので、値段以上の価値は十分ありますね。
ストレートやロックなど、どんな飲み方で飲んでも美味いので、華やかなウイスキーが好きな方にはぜひ飲んでほしいと思いました！

個人的な好みで、コスパ等も考えて無理矢理順位をつけると…。

１位　オリジナル１０年
２位　ネクタードール
３位　ラサンタ１２年
４位　キンタルバン１４年

って感じでしょうか。どれも美味いんですけどね！

４本の詳しいレビューはこちら。

以上、「グレンモーレンジィ４種類　ハイボール飲み比べ」でした！