グレンマレイ１２年

ハイ！OKKAです！
今回紹介する「ハイボールにおすすめのウイスキー」は「グレンマレイ１２年」です！

これをハイボールにすると…！

リンゴのフルーティーさと、ほんのり「白ワイン」感のある、スムーズで飲みやすいハイボール！

になりました！

スペイサイドの１２年物としては、ちょっとマイナーな感じがあるこのボトル。
酒類量販店の「やまや」とかにはわりと置いているんですが、同じ価格帯の「グレンリベット」「グレンフィデッィク」に隠れているような印象です。

グレンマレイ蒸留所の創業は1897年。
スペイサイドにあるエルギン市の中心部から少し外れた場所に建てられています。元々はビール工場だったところを改修してできたということです。

1920年には、グレンモーレンジ社（当時はマクドナルド＆ミュアー社）による運営が始まります。
グレンモーレンジといえば「樽のパイオニア」。ウイスキーを様々な樽で「後熟」させることで、独特の個性を生むという方法で、かなりの人気を博しています。

そんなわけで、グレンマレイでも「ワイン樽での後熟」を開始し、さらに限定ボトルなどもリリースしますが、残念ながら売り上げはあまり伸びず、2008年にフランスの酒造メーカーであるラ・マルティニーク社に買収されることになりました。
当時のグレンマレイは、ブレンデッドと同じような価格帯で売られる、シングルモルトとしては「安価なウイスキー」であって、その「安っぽい」イメージを払拭することができなかったのが原因ということなんですね。
安くても売れないなんて悲しいですね…。

しかし、ここからがすごい！ラ・マルティニーク社に買収されてからは、年間生産量を2万Lから5.7万Lへと大幅に増大！売り上げも5年で2倍以上に倍増しました。
この要因は「ウイスキーファンの好みに合わせた、様々な個性のシングルモルト」をシリーズとして展開したこと。

特に「ワインフィニッシュ樽」は種類も多く、「ポートワインカスク」「シャルドネカスク」「カベルネ・ソーヴィニヨンカスク」などがあります。
「シェリーカスク」などを含めると、通常生産しているものだけでも、１５種類のウイスキーを製造しています。なかなかすごいですね。
フランスの酒造メーカーの力と「グレンモーレンジ運営時代」の遺産が合わさって生きた！ということなのだと思います。

グレンマレイの最大の市場は英国ですが、アメリカやオーストラリアなどでも大きく販売実績を伸ばしています。日本ではまだまだ知名度が低い感じですが、もしかしたらそのうち、「アルボラリス」で一躍注目を集めたグレングラントのようになるかも？

この１２年は、「１５年」「１８年」「２１年」と続く「ヘリテイジ（遺産）シリーズ」の一つ。後熟の際に白ワインのシュナン・ブランの樽を使っているそうです。

さっそく飲んでいきましょう！

まずは香りから。

お、かなりフルーティーでいいですね！
リンゴの香り、それにイチゴのような甘い香りもします。さらに、白ワイン樽由来の、まさに「白ワイン」っぽい香りもしますね。
その後に、蜂蜜やバニラの甘い香りもしてきます。

ストレートで飲んでみます。

うん、やはりフルーティーな香りと、リンゴの甘さが口の中に広がります！さらに蜂蜜やバニラの甘味も。香りで感じた白ワイン感は、味としてはあんまり感じませんね。
最後にスパイシーな風味も出てきます。とても飲みやすいですが、余韻は短めですね。口の中からすぅーっと消える感じ。
アルコール度数は４０％なんですが、ちょっと加水しすぎてるんじゃないかな…というくらい、飲みやすくて引っ掛かりがありません。ウイスキー初心者ならいいけど、飲みなれた人なら、ちょっと物足りなく感じてしまうかも。
でも、なかなか美味いです。

いよいよハイボールにしてみます！

ストレートが飲みやすかったので、ちょっと濃い目に作ってみました。
やはりリンゴのようなフルーティーな香りがいいですね～。

飲んでみると、ビターな感じも少しありますが、濃いめでもとっても飲みやすく、スムーズなのど越し。すいすい飲める感じです。
最初に香りにあった白ワイン感が、ハイボールにするとちょっぴり出てきました！これはなかなかいいですね～。美味いです！

飲みやすすぎて物足りない…という部分も正直ありますが、美味いウイスキーであることは間違いありません！
おすすめ度は★★★★★★星６つでした！