イチローズモルト　ミズナラウッドリザーブ

ハイ！OKKAです！
今回紹介する「ハイボールにおすすめのウイスキー」は「イチローズモルト　ミズナラウッドリザーブ」です！金色のリーフのラベルがオシャレですね！

これをハイボールにすると…！

バニラと蜂蜜の甘さとオリエンタルな香り、ウッディな樽感を十分に感じることができる、リッチで飲みごたえのあるハイボール！

になりました！

秩父蒸留所は、肥土伊知郎（あくといちろう）氏が２００７年１１月に開設した、日本のベンチャーウイスキーの先駆けとも言える蒸溜所です。

もちろん、「イチローズモルト」というブランド名は、肥土伊知郎氏の名前からとったものです。「ジョニー・ウォーカー」や「ジャック・ダニエル」と同じような感じですね。

実は、肥土伊知郎は、羽生蒸留所を2000年まで稼働させていた東亜酒造創業者の孫で、サントリーに努めていたという経歴も持っています。
もともとは酒造りを継ごうとは思っていなかったそうですが、実家の東亜酒造が経営破綻した際、「実家に残された貴重なウイスキー原酒を廃棄するのは忍びなかった」ことから、ウイスキー造りの道に進むことを決めたそうです。

この羽生蒸溜所のモルト原酒を使っているのが、今回紹介する「ミズナラウッドリザーブ」なんですね。
イチローズモルトの「リーフシリーズ」の１本で、ブレンデッドモルトのレギュラー品としては、他に「ワインウッドリザーブ」「ダブルディスティラリー」があります。

「ミズナラウッドリザーブ」は、羽生蒸留所モルトをキーモルトに、複数の蒸留所のモルト原酒が使われています。
蒸溜所の名前は非公開ですが、一部海外原酒も使われているようです。ピートの強いタイプを選定し、秩父蒸留所でブレンドしているということです。
さらにそれをミズナラ樽で再熟成させています。

ミズナラは、「ジャパニーズオーク」とも言われる、日本原産の楢の木。
サントリーが戦時中に樽の輸入が難しくなったため、樽の材料として使ったのが始まりとされています。
水分量が多くて固いので、実は樽向きではなかったそうですが、やってみると香木のようなオリエンタルな香りが付くということで、現在は多くの蒸溜所で使用されています。（ただしかなり高価ですが…。）

2010年のワールドウイスキーアワード（ＷＷＡ）において、熟成年数無しのカテゴリーで「ベストジャパニーズ・ブレンデッドモルト」に選ばれています。

さっそく飲んでいきましょう！

まずは香りから。

おー、これはすごく甘い香りですね！バニラや蜂蜜の香りと共に、リンゴのようなフルーティーな香りもします。

さらに、ミズナラ由来の香木のような香りも。ただし、こちらは甘い香りが強くて、よく探さないと見つからないって感じですが。
その奥に、カカオのようなほんのりビターな香りもあります。

ストレートで飲んでみます。

やはり、舌の上に、バニラや蜂蜜の甘さがぶわっと広がります！
ちょっとアルコールのピリッとした感じもありますが、これはネガティブな感じではなく、アクセントになっている感じ。
やはり香木のようなオリエンタルな香りもふわっとしてきます。
余韻はウッディな樽感と、甘さがかなり長い間残ります。これは美味いですね～。

いよいよハイボールにしてみます！

香りはバニラ＆蜂蜜。そこにリンゴのフルーティーな香りと、よーく探せばミズナラ由来の香木の香りもあるかな。

飲んでみると、しっかりコクのある飲みごたえ！蜂蜜感のある、甘いハイボールになりますが、冷やしたことによって、甘さが抑えられたためか、ミズナラの感じはストレートより少し強く感じられますね。
余韻はウッディな樽感、ダークチョコのようなほろ苦さと、穏やかな甘味が残ります。
飲んでいてリッチな気分になるハイボールですね！これは美味い！
ゴクゴク飲むより、じっくり味わいたいハイボールです！

希望小売価格は税込み８８００円。ただし、この値段で売っているのはほぼ見かけません。
ネットでは１５０００円前後というところでしょうか。
ただ、以前（２０２２年４月以前）は希望小売価格が６６００円だったので、かなり割高な印象でしたが、値上げしてもネットでの価格はあまり変わっていないので、相対的に安くなったと言えるかも。

また、ネットで買うよりは、できれば古酒販売業者で買うのがおすすめ。大体税込み１１０００円で売っているところが多いですよ！希少な羽生蒸留所の原酒が使われているので、この位の価値はあると、個人的には思います。
以前から人気のリーフシリーズですが、最近、多くのジャパニーズウイスキーがリリースされるので、価格が抑制されている感じですね。

おすすめ度は★★★★★★★★星８つでした！