イチローズ　モルト＆グレーン　ワールドブレンデッド

ハイ！OKKAです！
今回紹介する「ハイボールにおすすめのウイスキー」は「イチローズ　モルト＆グレーン　ワールドブレンデッド」です！そのラベルの色から「イチローズモルト　ホワイトラベル」ともいわれていますね。

これをハイボールにすると…！

森林を思わせる香り、軽やかだけど余韻にしっかりコクも感じる、心地よい飲み口のハイボール！

になりました！

この「イチローズ　モルト＆グレーン　ワールドブレンデッド」が造られている秩父蒸留所が建てられたのは２００７年１１月。翌年の２月からウイスキー造りが始まりました。今ではかなり数が増えた「ベンチャーウイスキー」の先駆けともいえる蒸溜所です。

創業者の肥土伊知郎（あくといちろう）氏は、羽生蒸留所を2000年まで稼働させていた東亜酒造創業者の孫で、サントリーに努めていたという経歴も持っています。
もともとは酒造りを継ごうとは思っていなかったそうですが、実家の東亜酒造が経営破綻した際、「実家に残された貴重なウイスキー原酒を廃棄するのは忍びなかった」ことから、ウイスキー造りの道に進むことを決めたそうです。

最初はたった一人からの挑戦で、東京を中心に２０００軒以上のバーを回って話を聞いたり、本場スコットランドの蒸溜所をくまなく見学したりと、大変な苦労だったそうです。

もちろん、「イチローズモルト」というブランド名は、肥土伊知郎氏の名前からとったものです。「ジョニー・ウォーカー」や「ジャック・ダニエル」と同じような感じですね。

最初は苦労の連続でしたが、英国で賞を取ったのをきっかけに徐々に有名になり、蒸溜所も少しずつ大きくなっていきました。

今では人気の「リーフシリーズ」などはほとんど手に入らず、定価の３倍ほどのプレミア価格になっています。

そんな中でも、この「モルト＆グレーン　ワールドブレンデッド」は、比較的手に入れやすい部類です。
量販店だけでなく、スーパーに置いてあることもありますし、百貨店のウイスキー売り場なんかだと、けっこう見かけることが多いように思います。
（ただ、いつでもあるというわけにはいかないので、OKKAも定価で見かけたらできるだけ買うようにしています。）

その名の通り、「ワールドブレンデッドウイスキー」というカテゴリーに属し、海外のウイスキー原酒を使用して作られます。秩父蒸留所のウイスキー原酒をキーモルトとし、９蒸留所のモルト原酒と２蒸留所のグレーンウイスキーをブレンドしているそうです。ただし、使用原酒の蒸溜所名は非公開です。ちょっと残念…。

この「ホワイトラベル」を含む「イチローズモルト リーフシリーズ」のバックラベルには右下にロットナンバーが刻印されています。

このボトルだと「７２３番」ですね。番号が違えばバッティングされるウイスキー原酒も異なり、多少の味の違いも現れます。OKKAはやったことありませんが、番号違いのボトルを飲み比べをしてみるのも面白いかも！

さっそく飲んでいきましょう！

まずは香りから。

ふわっと香るのは、蜂蜜やバニラの甘さ。それから、柑橘を思わせるフルーティーな香りもします。さらに、その奥にミントのような清涼感のある香りも。なかなかいい香りですね。

ストレートで飲んでみます。

舌触りはとてもなめらか。ちょっとアルコールの刺激もありますが、そこまで強くありません。
グレーン原酒から来る、バナナやバニラを思わせる甘味が広がり、鼻からは柑橘の香り＆清涼感のあるミントの香りが抜けていきます。
余韻はそれほど長くはありませんが、ウッディな心地よい風味が残ります。
ブレンデッドウイスキーですが、かなり個性を感じますね。ストレートでも美味いです。

いよいよハイボールにしてみます！

香りはほんのりとフルーティー。少しミントやハーブっぽい香りもします。
飲んでみると、まず穏やかな甘味が口に広がります。
ミントやハーブの感じが、森林を思わせますね。と言っても、「森香るハイボール」の「サントリー白州」とはまた違う感じ。

「白州」は「高原の爽やかな森林」って感じですが、こちらはグレーンの甘さもあるので、例えるなら「暖かな日差しが差し込む、広々とした森林公園」って感じです。

飲み口はとても軽やかですが、その奥にしっかりとしたコクを感じます。
いやー、これはいいですね～！
最後はちょっとビターで、きりっと引き締めてくれます。美味いなあ。

定価（税込み３８５０円）を考えると、ちょっと高いかなと思うかもしれませんが、十分値段以上の価値はあると思います！

ネットでは少し高くなっていることが多いですが、探せば定価販売しているネットショップもありますよ！ぜひお試しを！
おすすめ度は★★★★★★★★★星９つでした！