ジェムソン スタンダード

おすすめウイスキー

ハイ!OKKAです!
今回紹介する「ハイボールにおすすめのウイスキー」は「ジェムソン スタンダード」です!

これをハイボールにすると…!

ほのかに甘い香りのする、フルーティーでゴクゴクいけちゃう爽やかハイボール!

になりました!

ジェムソン スタンダード情報
原産国 アイルランド
アルコール度数 40度
内容量 700ml
原材料名 モルト・グレーン
キーモルト ミドルトン蒸溜所のポットスチル原酒を使用
価格 税込み1600円~2100円程度(2022・9 現在)
売っている所 スーパー・酒類量販店・ネットショップ

ジェムソンは「アイリッシュウイスキー」。つまり、アイルランドで作られたウイスキーです。

kota1003’s blog (hatenablog.com)より引用

アイルランドはイギリスの横にある島国で、人口は約499万人(2020年)。
国土は北海道よりちょっと小さいくらい。

アイリッシュウイスキーには、他にも「ブッシュミルズ」「タラモアデュー」「カネマラ」などがありますが、その中でもジェムソンは、約70%という圧倒的なシェアを誇っています。
スーパーで普通に手に入るアイリッシュウイスキーといったら、ほぼ、このジェムソンしかない、という感じですね。

ジェムソンの歴史はかなり古く、1780年にアイルランドの首都ダブリンのボウ・ストリートに蒸留所を設立したのが始まりです。
この蒸溜所はスタイン家が所有していたのですが、1786年にスコットランド人実業家であったジョン・ジェムソンが経営者になり、それから、ウイスキー「ジェムソン」が造られるようになりました。
(ちなみに、スタイン家はジョン・ジェムソンの妻の親戚です。)

ジョン・ジェムソン

もともとの生産量は3万ガロン(1ガロンは約3.8リットル)だったのですが、19世紀を迎えるころには、生産量100万ガロンを誇る、アイルランド最大のウイスキー会社に成長しました。なかなかすごいですね!

しかし、その後、アイリッシュウイスキーは衰退の一途をたどってしまいます。
その主な原因は3つあると言われています。

①19世紀、ブレンデッドウイスキーの登場
当時のアイリッシュウイスキーは、「ポットスチル蒸溜」に誇りを持っており、それゆえ連続式蒸留器を使ったグレーンウイスキーの製造を行いませんでした。しかし、軽くて飲みやすいグレーンウイスキーをブレンドした「ブレンデッドウイスキー」の人気はどんどん高まり、反対にアイリッシュウイスキーは売れなくなっていったのです。

②アイルランドの英国からの独立
1922年、アイルランドは英国からの独立を果たします。しかし、それゆえ、アイリッシュウイスキーは「大英帝国の商圏」からの締め出しに合い、イギリス・カナダ・インド・オーストラリアなどへの輸出ができなくなりました。

③アメリカでの禁酒法の制定
これによって、「最後の市場」とも言われたアメリカへの輸出もできなくなってしまいました…。

こうして世界の市場から姿を消しつつあったアイリッシュウイスキーですが、1970年代になって、組織の統廃合が進み、生産拠点を「ミドルトン蒸溜所」「ブッシュミルズ蒸溜所」の2つに集約し、世界市場に打って出ることにしたのです。

ミドルトン蒸溜所
ミドルトン蒸溜所 クチコミ・アクセス・営業時間|ミドルトン【フォートラベル】 (4travel.jp)より引用

その原動力となったのが、現在はミドルトン蒸溜所で作られるようになった「ジェムソン」なんですね!

ちなみに、元々の「ボウ・ストリート蒸留所」は、現在ジェムソン博物館として活躍しています。

現在のボウ・ストリート蒸溜所

アイリッシュウイスキーの特徴は、ポットスチルウイスキーが使われていることと、3回蒸溜されていることです。

ポットスチルウイスキーとは通常の麦芽(モルト)と未発芽の大麦の両方を原材料に使用し、銅製のポットスチルで蒸溜し、樽熟成させたウイスキーのこと。
この製法を取ると、麦の風味が出やすいみたいですね。

また、3回蒸溜されているので、不純物が少なく、なめらかでクセのない味わいになります。
3回蒸溜(Triple distilled)は、ジェムソンのラベルにもしっかり記載されていますね!

ジェムソンスタンダードは、アイリッシュ独自のポットスチルウイスキーに、グレーンウイスキーをブレンドした、アイルランドを代表するブレンデッドウイスキーなのです。

ちょっと気になったのは、「スタンダード」という名がついているんですが(公式HPにもそうあります)ラベルのどこにも「スタンダード」とは書いていません…。

おそらく、他に「スタウトエディション」「ブラックラベル」などの種類もあるので、その一番基本的な1本ということで、「スタンダード」と呼ばれているのだと思います。

さっそく飲んでいきましょう!

まずは香りから。

お、かなり甘い香りがします。バニラと蜂蜜の感じですね。さらに、青リンゴを思わせるフルーティーで爽やかな香りも。あと、ちょっとトーストのような香りもするかな。

ストレートで飲んでみます。

確かに飲みやすく、するっと喉に入っていきます。蜂蜜の甘味と、青リンゴの香りが口に広がりますね~。余韻は短く、すっとキレる感じ。
最後、アルコールから来る辛味も感じますが、まあ許容範囲ですね。ストレートでもなかなか美味いです。

いよいよハイボールにしてみます!

香りはだいぶ穏やかになりましたが、蜂蜜やバニラのような甘い香りです。
飲んでみると、めっちゃ爽やか!
青リンゴのようなフルーティーさもありますし、ちょっとハーブのような香りもしますね。

後口はほんのりビター。かなり軽い感じなので、ゴクゴクいけちゃいます。これは美味いですね!

クセがないので、どんな食事にも合いそうな感じです。
特に挙げるとすれば、やっぱり焼き肉やバーベキューかな。脂っこくなった口に、このジェムソンハイボールをグイっと流し込んでスッキリ!いいと思います!

アイリッシュを代表する「ジェムソン」。ウイスキー初心者にもおすすめできる1本です!
おすすめ度は★★★★★★★★星8つでした!

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