ハイ!OKKAです!
今回は「氷なし」で作るハイボール、「神戸ハイボール」について紹介していきます!
神戸ハイボールとは?
「神戸ハイボール」はその名の通り、神戸で誕生したと言われています。
発祥とされているのは、バー「サンボア」。
1918年(大正7年)、淡路島出身の岡西繁一氏が「岡西ミルクホール」という店を、現在の神戸高速線花隈駅近くで開業したのが「サンボア」の始まり。
最初は喫茶店でしたが、次第に洋酒を出すようになり、1923年(大正13年)ごろに屋号を「サンボア」に変更したとされています。
「サンボア」の名前の由来は、当時の文芸誌「ザムボア」からとられたそうです。(当時の店のなじみ客だった文豪、谷崎潤一郎が命名したという説もあります。)
この「サンボア」で生まれたのが、氷を入れない「神戸ハイボール」なんですね。
当時は氷が簡単に作れず、貴重だったため、「氷を使わずに冷えたお酒をお客様に提供できるように」と考えたのが、「酒瓶やグラス、炭酸水を全部冷やして作る」という飲み方なのです。
「サンボア」はその後、のれん分けを行い、大阪、京都、東京など計14店舗にまで広がります。
しかし、神戸の元祖「サンボア」はいつの間にかなくなり、昭和初期に「三宮サンボア」ができますが、1年後に閉店。
1952年に「神戸サンボア」が復活しますが、2年後には名称を変更。
その名も「コウベハイボール」という名前のバーになったそうです。
変更の理由はよくわかりませんが、おそらく「サンボア」は高級バーのイメージなので、安いウイスキーを楽しんでもらうために名前を変えたのではないかということです。
バー「コウベハイボール」も1990年に、入っていたビルの建て替えに合わせて閉店してしまいます…。
その「神戸サンボア」が、なんと2021年に復活!オーナーバーテンダーの新谷尚人氏は「北新地サンボア」「銀座サンボア」「浅草サンボア」も手掛けた方。
もちろん、名物は「神戸ハイボール」です!
まだ行ったことはありませんが、一度行ってみたいですね!
神戸ハイボールの作り方
用意するものは次の通り。
・冷凍庫で冷やしたサントリー角瓶 75ml
・炭酸水(ウィルキンソン)の190ml瓶
・冷凍庫で冷やしたグラス(臭いが移らないように、ジップロックに入れておく。)
・お好みでレモンピール
ウイスキーと炭酸水の割合がおよそ1:2.5とかなり濃いめです。
と言っても、これは「サンボア」のレシピで、実際はウイスキーは好みのものでいいそうです。
また、炭酸水の量もお好みで、ということですよ。
でも、せっかくなので、このレシピで作ってみます!
(瓶のウィルキンソンは今回手に入らなかったので、ペットボトルで代用しています。)
①冷凍庫で冷やした角瓶から、75mlをグラスに注ぎます。
ウイスキーが凍るのはマイナス25℃(アルコール度数40度の場合)なので、家庭の冷凍庫では凍らないんですね。トロっとした感じになります!
②炭酸を190ml、勢いよく注ぎます!
一気に注ぐのは、ステアしなくてもよくするための工夫だそうです。
③レモンピールを、グラスからちょっと離れたところで、皮目を上に向けてキュッと絞ります。
レモンピールは、細く切る方法もありますが、今回は円形に切ってみました。もちろん、防カビ剤を使っていないレモンです。
グラスの真上で絞らないのは、レモンのえぐみが入らないようにするためだそうです。
ピールをウイスキーに入れる時も、一度キッチンペーパー等で拭いた方がいいそうです。
これで完成!
結構簡単です!
でも、グラスだと、見た目はいいんですが、氷がないのですぐにぬるくなってしまうのが難点。
そこでおすすめは「真空断熱タンブラー」!
もちろん、こちらもしっかり冷やしておきます。
これで冷えたまま、じっくり楽しめますね。
さっそく飲んでみましょう!
お、香りは穏やかですが、甘くてフルーティーな香りがしますね。
もちろん、レモンの爽やかな香りもします。
飲んでみると、思ったより濃さは感じず、甘くてトロッとした感じもあって、美味いです!
かなり冷えているので、ウイスキーのアルコールの刺激や苦味など、ネガティブな部分が感じにくくなっているみたいですね。
熟したリンゴのような甘さと香り、さらにレモンの爽やかさがプラスされていいですね~。
少し飲んでいくと、やはり「ちょっと濃いかな」と感じたので、OKKAの場合は炭酸を210mlくらいにして、1:2.8くらいがちょうどいいみたいです!
氷が入っていないので、最後まで味わいが変わらず楽しめるのが「神戸ハイボール」のいいところ!
ただ、飲みやすいですが、ウイスキーは通常のハイボールの倍以上入っているので、飲みすぎ注意です!
今回は「角瓶」で作りましたが、「デュワーズホワイトラベル」や「メーカーズマーク」を使っても美味いらしいですよ!
ぜひお試しを!
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