ハイ!OKKAです!
今回紹介する「ハイボールにおすすめのウイスキー」は、スモーキーなキャンベルタウンのシングルモルト!
「ロングロウ」です!
これをハイボールにすると…!
アイラモルトのようなヨード香を含んだスモーキーフレーバーに、軽い潮気とグレープフルーツのようなほろ苦い柑橘感、バニラクリームのような甘さとなめらかさを感じられる、飲みごたえのあるハイボール!
になります!
ロングロウ情報
原産国 スコットランド (キャンベルタウン)
アルコール度数 46度
内容量 700ml
原材料名 モルト
蒸溜所 スプリングバンク蒸溜所
価格 税込み13000円~18000円程度(2024・3 現在)
売っている所 ネットショップ
「ロングロウ」は、スコットランドの南西に位置する港町、キャンベルタウンにある「スプリングバンク蒸溜所」で製造されるシングルモルト。
この町は1800年代には約30以上もの蒸溜所があり、「ローランド」「ハイランド」「アイラ島」に並ぶ四大ウイスキー名産地の一つとして栄えました。当時、「世界のウイスキーの首都」と呼ばれたこともあったそうです。
しかし、品質より量を重視した生産体制で多くの粗悪品が生まれてしまったことや、アメリカでの禁酒法・大恐慌の影響のために、たくさんあった蒸溜所の多くが閉鎖の憂き目に合いました。
現在残っているのは、「スプリングバンク蒸溜所」「グレンガイル蒸溜所」そして「グレンスコシア蒸溜所」の3つのみ。実は「ロングロウ」というのは、かつてスプリングバンク蒸溜所の隣で稼働していた閉鎖蒸溜所の名前なんですね。
3つの蒸溜所の中でも特に「スプリングバンク蒸溜所」のウイスキーは世界的に人気があり、生産量も少ないので、現在はあかなか手に入りにくい状況になっています。
スプリングバンク蒸溜所で製造されているのは次の3種類の銘柄。
スプリングバンク
2.5回蒸留、ライトリーピーテッド麦芽(フェノール値12~15ppm)使用
ロングロウ
2回蒸留、ヘビリーピーテッド麦芽(フェノール値50~55ppm )使用
ヘーゼルバーン
3回蒸留、ノンピート麦芽使用
今回紹介する「ロングロウ」はピートのみで48時間乾燥させたフェノール値50-55ppmの麦芽を使用し、2回蒸溜でつくられるヘビーでオイリーなモルトだということです。
さっそく飲んでいきましょう!
まずは香りから。
木を燻したようなどっしりとしたスモーキーフレーバーと、海を思わせるヨード香を感じます。アイラモルトにかなり近いですね。そこに、レモンやグレープフルーツのような柑橘系の香りと、バニラの甘い香りも感じます。あと、ほのかに潮の香りもありますね。
ストレートで飲んでみます。
ボディは厚めで、オイリーさもあり、かなり飲みごたえがありますね。「飲みやすい」感じはあまりないので、中級者向きといったところでしょうか。
しっかりとしたスモーキーフレーバーとヨード香が鼻から抜けていき、舌の上にはグレープフルーツの柑橘感と、バニラクリームの甘味を感じます。余韻は長めで、海水のような潮気と、樽由来のビターさもありますね。なかなか美味いです!
いよいよハイボールにしてみます!
ストレートよりは穏やかになりますが、香りはしっかりスモーキー。
飲んでみると、炭酸と共に、ヨード香を含んだスモーキーフレーバーが弾けます。
そのあとに広がるのは、グレープフルーツのほろ苦さと甘酸っぱさ。そしてバニラクリームのような甘味。
飲みごたえがあり、どっしりした感じのハイボールですね!これは美味い!
燻製料理や肉料理にバッチリ合うと思います!鯖の塩焼きなんかにも合いそう!
美味いハイボールなのですが、問題は「入手のしにくさ」。
実は、スプリングバンク蒸溜所のどの銘柄も、4~5年前まではそれほど入手困難ではありませんでした。しかし、コロナ禍の始まりと共に、ウイスキーの家飲みが増え、それにプラスして世界的なウイスキーブームが起こりました。
その結果、一番人気の「スプリングバンク」はもちろん、それまであまり人気のなかった「ヘーゼルバーン」「ロングロウ」もなかなか手に入りにくくなってしまいました。
OKKAも、4年前にスプリングバンク10年を買った時は当時の価格で6600円でしたし、この「ロングロウ」も2年前に街の酒屋で6600円で手に入れることができたんですね。
ちなみに、ロングロウの現在の「希望小売価格」は税抜きで8000円。しかし、店頭に並ぶことはほとんどなく、ネットでは13000~18000円と、プレミア価格がついています。
もし飲むなら、バーで飲むことをおすすめします。
おすすめ度は★★★★★★★★星7つでした!
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