ニッカ　カフェモルト

ハイ！OKKAです！
今回紹介する「ハイボールにおすすめのウイスキー」は「ニッカ　カフェモルト」です！

これをハイボールにすると…！

バニラ＆蜂蜜の甘さとバナナ＆リンゴの香り、カカオのほろ苦さと麦芽のコクを感じられる、クリーミーで飲みごたえのあるハイボール！

になりました！

「ニッカ　カフェモルト」は、宮城県の宮城峡蒸溜所で作られた「グレーンウイスキー」です。
（ただし、ベン・ネヴィス蒸溜所の原酒が一部使われているため「シングルグレーン」ではありません。）

「なんでモルト（麦芽）１００％なのに『グレーンウイスキー』なの？」と思った人は、ウイスキーにかなり詳しい人ですね！（「知ってるよ」という人はめっちゃ詳しい…！）
通常、グレーンウイスキーは、トウモロコシなどの「麦芽以外の穀物」で造りますからね。

「モルトウイスキー」とは、一般的に、原料のモルト（大麦麦芽）を発酵させてできたもろみを、単式蒸溜機で2～3回蒸溜して造るウイスキーのこと。

国によってこの定義は若干変わるのですが、スコットランドやアイルランドでは、上記のように決められています。

「カフェモルト」は「麦芽１００％」ではあるのですが、「単式蒸留機」ではなく、「連続式蒸留機」を使って造っているため、モルトウイスキーの定義からはずれ、「グレーンウイスキー」扱いになってるというわけです。

と言っても、日本の場合、法律や条例で「モルトウイスキー」の定義が決まっているわけではないのですが…。
これは、おそらく、国際的な品評会へ出すためだと思われます。
現に「カフェモルト」は２０１７年のインターナショナル・スピリッツ・チャレンジのグレーンウイスキー部門で最高賞を獲得しています。

ちなみに“カフェ”の由来はコーヒーを飲む“cafe”の事ではなく、「カフェ式（コフィ―式）連続式蒸留器」を開発したイーニアス・カフェ（コフィー）さんの名前“coffey”からとられています。

「連続式蒸溜機」は、高い塔のような形をしており、内側が棚のように仕切られています。いわば「単式蒸留機」を縦に積み上げたような構造の蒸留機です。
一つ一つの棚を通過するたびに、アルコール成分が分離される仕組みになっています。

現在の連続式蒸溜機は、4塔から成る多塔式が一般的ですが、「カフェモルト」を造る際に使用されている「カフェ式連続式蒸留機」は、2つの塔のみで構成されています。
通常の連続式蒸溜機よりも塔が少ない分、蒸溜回数が減るため、蒸溜後に原料由来の風味や成分が残りやすいんですね。
その分、効率が悪いという欠点があり、スコットランドでもほとんど使われなくなっているのですが、ニッカはあえて、風味を残すために使っているというわけです。

さっそく飲んでいきましょう！

まずは香りから。

まず感じるのは、蜂蜜とバニラの香り。そしてリンゴやバナナのような果実感もありますね。
その奥にカカオの香りや、ウッディな樽香も感じます。
これはいい香りですね～。

ストレートで飲んでみます。

飲むと、ちょっとアルコール感はあるものの、バニラと蜂蜜、バナナの果実感あふれる甘さがぶわっと広がるので、ほとんど気になりません。口当たりはとてもクリーミーです！

その後で、麦芽のコクもしっかりあって、最後はカカオのようなビターさが余韻に残ります。これはいいですね～。

いよいよハイボールにしてみます！

ハイボールにしても、蜂蜜やバニラの甘さはしっかり残ってます。
炭酸と共にバナナやリンゴの香りがふわっと広がり、最後はカカオのほろ苦さと麦芽のコクが残る、クリーミーなハイボールになりました！
うーん、これはめっちゃ美味い…！

甘味・果実感・麦芽のコク・ほろ苦さなどが重層的に感じられる、飲みごたえのあるハイボールです！
これは食事と合わせるよりも、単体でじっくり飲みたいですね。つまむとしたら、ローストしたナッツかチョコレートがいいかな。

この「カフェモルト」、一時は休売していて、そのうち終売という噂も聞いたのですが、公式ＨPに紹介が載っているところを見ると、今は普通に販売しているみたいですね。
ただし、生産量はかなり少ないみたいで、店頭で見ることはめったにありません。
希望小売価格は税込み６６００円（２０２３年３月現在）ですが、その値段で売っているのはほぼ見かけませんね。
同じニッカの「カフェグレーン」よりもさらに入手が困難、という感じです。もし見つけたら速攻でゲットすることをおすすめします！

６０００円台で手に入れば文句なく星９つですが、やはり入手しにくいことを考慮して…。

おすすめ度は★★★★★★★★星８つでした！