ハイ!OKKAです!
お酒を楽しむためには、なんと言っても「健康」が大切!
健康を害すると、好きなお酒を1滴も飲めなくなってしまう…ということもありえます。
お酒を「飲みすぎる」と体に悪いのはわかってる…じゃあ、どのくらいまでならOKなのか?
ということで、「お酒と健康」シリーズ第1弾!
今回は「アルコールの適量」について書いていこうと思います!
なぜお酒を飲みすぎるとダメなのか
それは「肝機能が衰えるから」ですね。「お酒を飲みすぎると肝臓に悪い」ことは誰でも知っていると思います。
じゃあ、なぜお酒を飲むと肝臓がやられるのか。
それは、肝臓がアルコールの分解を担っているからなんですね。
口から入ったアルコールは、胃で約20%、残りの大部分は小腸で吸収され、血液に溶け込み、そこから肝臓に送られます。
アルコールは、肝臓の中で、ADH(アルコール脱水素酵素)の働きによって「アセトアルデヒド」という有害物質に分解されます。
さらにALDH(アルデヒド脱水素酵素)の働きによって無害な「酢酸」へと変化します。
アセトアルデヒドは、動悸や吐き気、頭痛などの原因となる物質です。かなり毒性が強く、いわゆる「悪酔い」や「二日酔い」は、分解しきれなかったアセトアルデヒドによるものなんですね。
そして、肝臓でできた酢酸は、血液を通って全身を巡るうちに水と炭酸ガスに分解され、最終的には体の外に排出されます。
肝臓が正常に機能していればよいのですが、アルコールを大量に飲み続けると、肝臓での中性脂肪の合成が高まり、その結果、肝臓に中性脂肪が蓄積した状態の「脂肪肝」になってしまいます。
さらに飲酒を長期間続けると、 肝臓に線維が形成されて「肝線維症」や「肝硬変」となったり、肝細胞が急激に破壊されて「アルコール性肝炎」になる場合があります。こうなると「肝臓がん」まであと一歩…!
しかし、肝臓は「沈黙の臓器」と言われるくらい自覚症状が表れにくく、気がついたらもう手遅れ…ということも少なくありません。
とりあえず「脂肪肝」と診断されたらヤバい…と考えていいと思います。でも、この「脂肪肝」の患者数は全国に約3000万人と言われています(驚!)成人の3人に1人は脂肪肝になっているそうです。コワいですね…。
(もちろん脂肪肝の原因はアルコールだけではなく、肥満や糖尿病も原因だそうです。…ということは、太っている酒飲みはかなりヤバいということですね…!)
脂肪肝になりたくない…すでになっていたら進行させない&改善したい!
そこで大切になってくるのが「アルコールの適量を知る」ということです。
アルコールの適量とは
アルコールの適量は、厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、1日平均純アルコールで約20g程度であるとされています。
20gと言ってもピンとこないと思いますが、お酒で表すとこんな感じ。
ウイスキー30mlでハイボールを作るとしたら、一日2杯、というところですね!
また、一般に女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅いとされています。
体重あたり同じ量だけ飲酒したとしても、女性は臓器障害を起こしやすいため、女性は男性の1/2~2/3程度が適当と考えられています。
でも、これだとちょっと少ない…と感じる人も多いと思います。
じゃあ、ぎりぎりOKなのはどのくらいなのか。
厚生労働省は、平成25年から開始された「健康日本21(第二次)」で、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を、1日当たりの純アルコール摂取量が男性で40g以上、女性で20g以上と定義しています。
これが健康を維持するための限界値、と考えていいと思います。
ハイボールなら4杯が限度、ということですね!
でも、すでに脂肪肝になっている人は、40gは多いので、できるだけ控えるべきでしょうね。
(「脂肪肝の予防と改善」についての記事は、またそのうちアップします!)
「休肝日」に医学的根拠はない
自分は「休肝日」をしっかり設けているから、それ以外の日はかなり飲んでも大丈夫じゃないか…と思っている人…甘すぎます!
そもそも、「休肝日」に医学的根拠はないそうです!
「休肝日は昔とある医師が発案した概念で、語呂の良さから、国内には広く伝わってしまいましたが、海外には存在しない考え方で、医学的なエビデンスもありません」
(医学博士 岡田正彦氏談)
大事なのは、「総アルコール摂取量」。
1週間で、できれば140g以内。(ハイボール換算で14杯)
多くても、その倍の280g以内。(ハイボール換算で28杯)
この範囲内に収めることが大切。
そのために、「休肝日」を設けるのは、理にかなっています。
休肝日は免罪符ではないので、「昨日は飲まなかったから、今日はめっちゃ飲む!」というのは控えるようにしましょう!
適量を考えて、健康に過ごして、いつまでもお酒を楽しめるようにしたいですね!
コメント