サントリー　白州　NA（ノンエイジ）

ハイ！OKKAです！
今回紹介する「ハイボールにおすすめのウイスキー」は「サントリー　白州NA（ノンエイジ）」！

これをハイボールにすると…！

青リンゴ＆新緑を思わせるハーブの香り、バニラの甘さと、ほんのりスモーキーさも感じる「森のハイボール」！

になります！

白州と言えば、山崎と並んでサントリーを代表するシングルモルト。
シングルモルトとは、「一つの蒸溜所で作られたモルト原酒だけを使ったウイスキー」ということです。「NA（ノンエイジ）」とは「年数表記がない」ということですね。

「白州」を造っている「白州蒸溜所」は、山梨県北杜市白州町にあるサントリーの第二蒸溜所です。
創設されたのは１９７３年。白州のボトルにも「１９７３」の記載があります。

当時「オールド」の売り上げがどんどん伸び、さらにウイスキーのラインナップも増え、山崎蒸溜所だけでは原酒を賄いきれなくなったという理由から、２つ目の蒸溜所が建てられることになったのです。

サントリー2代目社長で、２代目のマスターブレンダーでもある佐治敬三氏は、どうせ新しく建てるならと、山崎蒸溜所とは異なる個性のモルト原酒を造ろうと思いました。
そこで、サントリーの初代チーフブレンダーであった大西為雄氏が、全国を調査した結果、白羽の矢が立ったのが「山梨県白州」だったのです。

その決め手は何と言っても、ウイスキー造りには欠かせない「水」。
南アルプスの花崗岩で磨かれた、質の良い軟水が、新しい原酒に最適だということで選ばれたんですね。

でも、実はこの時建てられた「白州西蒸溜所」は、現在取り壊されてショップやバーになっています…。

せっかく建てられた「白州西蒸溜所」ですが、そこで造られた原酒が佐治敬三氏の理想とは違うものだったそうです。
大きなポットスチルで、蒸気によって加熱を行う仕様だったため、酒質がかなり軽くなってしまったということなんですね。

そこで、すぐにサントリーは「白州東蒸溜所」の建設を計画。１９８１年に完成します。
東蒸溜所では、ポットスチルも小さくして、直火炊きで蒸溜を行ったことにより、理想の原酒が造られました。
先に造られた西蒸溜所は、東蒸溜所が稼働したことにより閉鎖…。たった８年の命でした…。
そして、「東」の文字がなくなり、「白州蒸溜所」となったわけです。
それにしても、原酒が理想通りでないからと、せっかく建てた蒸溜所を捨てるとは、当時のサントリーの意気込みは凄かったんですね！

ん？それじゃ、白州のボトルにある「１９７３」は、本当は「１９８１」が正しいのでは…？
「白州」が発売されたのは１９９１年ですので、そのころはすでに西蒸溜所は閉鎖されていたわけだし…。
なんていう疑問も浮かびますが、おそらく、閉鎖されたとはいえ「白州に建てられた最初の蒸溜所」の名残りというか、記念碑的な意味合いがあるのでしょうね。
でないと「西蒸溜所」が不憫すぎる…。

蒸溜所の話はこのくらいにして、
さっそく飲んでいきましょう！

まずは香りから。

ふわっと青リンゴや梨を思わせるフルーティーで甘い香りがします。あと、ちょっとハーブのような香りもしますね。バニラの甘い香りもします。
アルコールのツンとする感じも少しありますが、そんなに気にならないかな。

かすかにスモーキーな感じもします。爽やかでいい香りですね～。

ストレートで飲んでみます。

口に含むと、少しアルコールのピリッとした刺激はありますが、爽やかな甘みも広がるので、それほど気になりません。

そのあと、ビターでスモーキーな感じが、口の中に穏やかに広がります。
余韻はビター＆スイート。酒質は軽めですが、余韻はけっこう長めですね。
ストレートでも十分美味いです。

いよいよハイボールにしてみます！

香りはやはり青リンゴ。バニラの甘い香りも少しあります。

飲んでみると、青リンゴや梨を思わせる香りと爽やかさが口の中に、炭酸と共に広がります！
そして、新緑を思わせる草っぽい感じや、ハーブのような香りもします。
そのあとにバニラの甘さがやってきます。ほんのりとですが、スモーキーさも感じますね。

これは美味いですね～！
本当に「森の中にいる」感じ。白州ハイボールに「森のハイボール」ってコピーをつけた人はすごいですね…！
余韻はちょっぴりビター。このビターさが全体を引き締めて、さらに美味さをアップしています。
食中酒とするなら、ハーブを使ったフレンチやイタリアンと合いそうです！

いやー、さすがに白州のハイボールは美味かった！
味だけなら文句なく星９つなんですが…。
ほとんど定価では手に入らないのがネック。OKKAも、「やまや」で７０００円弱で購入しました。
希望小売価格は税込みで４９５０円なので、これでも結構高いのですが…。個人的には、まあなんとか納得できる値段だと思ったので買いました。
ネットでは１万円前後ですが、さすがにそこまでは出せないかなあ…。

量販店では売っていてもプレ値がついているので、定価で購入するなら、百貨店や大型スーパー・個人店などで「たまたま」売っているのをゲットするか、コンビニのミニボトルを購入する（これも最近はハードルが高い）しかないですね。
でなければ、バーで飲むことをおすすめします！

定価ならおすすめ度は星９つ！
今の状況ならおすすめ度は★★★★★★★★星８つでした！